新型コロナが5週ぶりに減少 インフルエンザは急増

愛媛県は22日、新型コロナウイルスの「定点把握」による感染状況を発表し、9月17日までの1週間の患者数は、1医療機関あたり16.41人で前の週より2.89人減って5週ぶりに減少に転じました。県は引き続き定期的な換気や場面に応じたマスクの着用など対策の徹底を呼びかけています。

新型コロナの「定点把握」による感染状況について、県は毎週、県内61の医療機関からの報告をまとめて公表しています。それによりますと、9月17日までの1週間に報告された患者数は1001人で、前の週より176人減りました。1医療機関あたりの平均の患者数は16.41人で、前の週より2.89人減りました。患者数が減少するのは5週ぶりです。1医療機関あたりの患者数を保健所別にみますと西条保健所が25.7人で最も多く、次いで四国中央保健所が22人、今治保健所が19.88人、宇和島保健所が18.71人、中予保健所が15.14人、松山市保健所が10.47人、八幡浜保健所が8.57人となっています。
医療の状況です。おとといの時点で県が確保している病床、464床に入院しているコロナ患者は81人で、病床に占める入院患者の割合「病床使用率」は、17.5%となっています。このうち、人工呼吸器などが必要な重症者は前の週から2人減りゼロとなりました。重症者がゼロとなるのは、ことし5月中旬以来です。
医療機関と高齢者施設で確認されたおおむね10人以上の新たな集団感染は、西条市で4件、新居浜市で3件、松山市で2件、今治市と久万高原町でそれぞれ1件のあわせて11件確認されました。
県は、感染拡大を防ぐため引き続き定期的な換気や場面に応じたマスクの着用など対策の徹底を呼びかけています。
県内ではインフルエンザの患者が急増していて、9月としては現在の集計方法となった1999年以降初めて、注意報の目安となる数値を超えました。
県は今後冬場にかけてさらに流行するおそれがあるとして、注意報を発表し、予防の徹底を呼びかけています。

県によりますと、9月17日までの1週間に県内の61の医療機関から報告されたインフルエンザの患者の数は前の週からおよそ2.5倍増え736人でした。
この結果、1医療機関あたりの患者数は、12.07人で、注意報の基準となる10人を超え、県は県内全域に今シーズン初となるインフルエンザの注意報を発表しました。
9月に注意報が発表されるのは、現在の集計方法となった1999年以降で初めてです。
1医療機関あたりの患者数を保健所別にみますと、最も多いのが宇和島保健所で35人と「警報」の基準となる30人を上回っています。
次いで今治保健所が29.63人、四国中央保健所が8.2人、中予保健所が6.57人、松山市保健所が5.82人、八幡浜保健所が5人、西条保健所が3.3人となっています。
県は、今後冬場にかけてさらに流行するおそれがあるとして、こまめな手洗いや場面に応じたマスクの着用、それに定期的な換気など予防の徹底を呼びかけています。