「バー露口」の店主 露口貴雄さん死去

「ハイボールの聖地」とも呼ばれ、去年、64年の歴史に幕を下ろした松山市の「バー露口」の店主、露口貴雄さんが19日亡くなりました。86歳でした。

松山市の中心部にあった「バー露口」は店主の露口貴雄さんが昭和33年に開店したカウンター席だけの小さなバーで、県内外の著名人や政財界にもファンが多く、松山の「夜の社交場」として知られていました。
看板メニューはウイスキーを炭酸水で割った「ハイボール」で、店は「ハイボールの聖地」とも呼ばれました。
長年、露口さんと妻の朝子さんが2人で店を切り盛りしながら営業を続けてきましたが去年、惜しまれながら64年の歴史に幕を下ろしました。
関係者によりますと、閉店後、露口さんは体調を崩して松山市の病院に入院していましたが、19日昼ごろ亡くなったということです。86歳でした。
愛媛県の中村知事は露口さんが亡くなったことについて、「看板メニューのハイボールと温かい人柄で多くの方々に憩いと安らぎの場を提供いただき、愛媛の洋酒文化の発展と地域活性化に大きく寄与されました。深く敬意と感謝の意を表しますとともに心からご冥福をお祈りいたします」とコメントしています。