愛媛が1位 自転車用ヘルメット着用率

ことし4月に着用が努力義務化された自転車用ヘルメットについて、警察庁が調べた都道府県ごとの「着用率」が14日公表され、愛媛県は59.9%で全国1位でした。

自転車に乗る人のヘルメット着用は、道路交通法の改正で、ことし4月から努力義務化され、警察庁は7月時点の都道府県ごとの「着用率」を調査し、14日結果を公表しました。このうち、愛媛県内の調査では1440人のうちヘルメットを着けていたのは863人で、着用率は59.9%と、全国平均の13.5%を大きく上回り全国1位でした。県内では、自転車通学の高校生が犠牲となる事故が相次いだことを受け、平成27年以降、教育委員会が主導して通学時の着用を義務化するなど、普及に向けた取り組みが続けられてきました。その結果、令和4年に警察が行った調査では中学生と高校生の着用率はほぼ100%に達しましたが、世代が上がるにつれて着用率は低下していて、大人に対してどう着用を促していくかが普及の鍵になっています。警察は今月21日から始まる秋の全国交通安全運動でも、自転車用ヘルメットの着用推進を重点項目に掲げていて、各地で啓発活動に取り組むことにしています。県警察本部交通企画課は「関係機関が協力して取り組みを推進した結果と考えている。引き続き自転車の安全利用促進に取り組んでいきたい」と話しています。