伊方町 牧野博士の手紙が見つかる

NHKの連続テレビ小説「らんまん」で、主人公のモデルになった植物学者・牧野富太郎博士の直筆の手紙などが愛媛県伊方町で新たに見つかりました。発見した地元の博物館は、博士が地方の植物に関心を寄せていたことが分かる、貴重な資料だと話しています。

新たに見つかったのは牧野博士が伊方町の植物学者、野村義弘に宛てて書いた手紙や年賀状など5点です。
伊方町の博物館、「佐田岬半島ミュージアム」が野村の親族から寄贈された資料を整理していたところ、このほど発見されました。
このうち昭和4年に書かれた手紙には、野村が博士に送った「スゲ」の種類など、佐田岬半島周辺に自生する植物の標本について博士が検定した結果が手書きで丁寧にまとめられています。
また、昭和6年の年賀状には「わたくし、小僧より今年は七十歳の若者となりました」などと書かれ、ユーモアのある博士の人柄がにじみ出ています。
佐田岬半島ミュージアムの高嶋賢二副館長は「博士の活動の一端が愛媛でもかいま見ることができる貴重な資料だ。身の回りの草木や博士の生涯に興味を持つきっかけにしてもらいたい」と話していました。
発見された資料は13日から佐田岬半島ミュージアムで一般公開される予定です。