四国中央市で里芋「伊予美人」の収穫始まる

中四国地域で里芋の生産量が最も多い四国中央市で、県のオリジナル品種、「伊予美人」の収穫が始まりました。

「伊予美人」は、愛媛県が開発し、16年前にJA全農えひめがブランド化した里芋で、白くきめ細やかな肉質と柔らかく粘りが強いのが特徴です。四国中央市は、中四国地域で里芋の生産量が最も多く、市内で伊予美人を20年近く前から生産している尾藤秋貞さんの畑では、9月初めから収穫が始まりました。畑では、高さ1.6メートルほどに伸びた茎を刈り取ったあと、トラクターで里芋を掘り起こしていました。ことしは、5月に冷え込みが続いた影響で、生育の遅れが心配されましたが、徐々に大きくなり、平年並みの出来に仕上がっているということです。農家の尾藤秋貞さんは「伊予美人は、精進料理や田楽で食べるのがおすすめです。農薬などが値上がりして大変ですが、県外の人にも楽しんでもらいたいと一生懸命頑張っています」と話していました。JA全農えひめによりますと、伊予美人の収穫量は、県内で去年よりわずかに多い5100トンあまりが見込まれていて、主に関西に出荷されるということです。