四国新幹線実現に向け要望 4県知事

四国4県と本州を結ぶ四国新幹線の早期の整備着手を求めて、4県の知事らが、30日、国土交通省を訪れ、要望書を提出しました。

四国新幹線をめぐっては、4県は、岡山県から瀬戸大橋を渡って四国4県の県庁所在地を結ぶ「岡山ルート」での整備を求める方針で一致していますが、国の計画では昭和48年に定められた基本計画にとどまっています。
こうした中、30日、四国4県の知事と四国新幹線整備促進期成会の佐伯勇人会長が、早期の整備着手を求めて東京の国土交通省を訪れ、古川康政務官に要望書を手渡しました。
要望書では、予算の拡充や新たな財源の確保に加え、来年度の予算に基本計画から建設費の概算などを決める整備計画に格上げするための調査費用を盛り込むことなどを求めています。
その後行われた会談は非公開で行われましたが、出席者によりますと古川政務官は「来年度の予算編成に向けてしっかりと要望を心にとめて検討したい」などと応じたということです。
このほか一行は、財務省や自民党本部にも要望書を提出しました。
要望を終えて、佐伯会長は「四国4県で、新幹線についての考え方がまとまりつつある中、要望を通じて一歩、前進できたと思う」と述べました。
また愛媛県の中村知事は「早期実現に対する私たちの強い思いが届いてほしい」と述べました。