知事と東予の経営者が意見交換

中村知事と東予地域の経営者が企業活動の課題や地域経済の活性化について意見交換する懇談会が西条市で開かれました。

この懇談会は東予、中予、南予の地域ごとに毎年開催されているもので、29日は西条市にある県東予地方局に中村知事や、東予地域の5つの企業経営者などおよそ20人が集まりました。
会でははじめに、中村知事が「東予は2次産業の拠点として生産力も高い地域だが、現場の声を直接聞いて今後の施策に活かしていきたい」とあいさつしました。
このあと意見交換に移り、四国中央市の紙加工会社の社長はコピー用紙などの紙の需要がピーク時の半分ほどにまで落ち込んでいるうえ、人口減少による人材不足も課題になっていると説明しました。
これに対し、中村知事は東予は工業地域でもあり働き口が多い点を活かして移住政策を進めるとともに、県外への人材流出を防ぐため女性が働きやすい企業を周知するほか、県としても企業の海外進出を後押していく考えを示しました。
県産業政策課の森一馬課長は「特に人材不足への対応の必要性を感じた。こうした貴重な現場の声を今後の産業政策に反映していきたい」と話していました。