松前町で高校生が生物多様性考える催し

生物の多様性や生態系を守る大切さを知ってもらおうと、高校生たちが行った生物の実態調査などを発表する催しが、松前町で開かれました。

愛媛県が開いた催しには、県内の高校生のほか、北海道や群馬県の高校生らもオンラインで参加し、自分たちが行った生き物の実態調査の結果を発表しました。
このうち今治東中等教育学校は、近くの浜辺の植物の調査で、県内初、四国では2例目となる「ヒメケフシグロ」というナデシコ科の希少な植物を発見したと報告しました。
また「この鳥食べたの誰?」と題された今治西高校の発表は、松林に落ちていたおよそ1000枚の羽を集めて、スズメやメジロなど種類を特定したうえで、木が密集するエリアでは小型の鳥が捕食されるなど鳥の生態系を報告しました。このほかにもオンラインで参加した北海道の羽幌高校の高校生たちは地域に生息する海鳥が天敵によって減少している現状を報告し、繁殖場所の確保などの取り組みについて発表していました。愛媛県自然保護課の秋川裕一郎課長は、「専門的な研究を行う高校生たちの発表を聞き、頼もしく思いました。これからも生物多様性の保全のために取り組んでほしい」と話していました。