鳥獣による農作物被害対策確認

イノシシや鹿などによる農作物の被害が相次ぐなか、県内の自治体の職員や農業関係者が対策について話し合い、動物を捕獲する狩猟者を増やすために、県が狩猟免許にかかる費用の一部を補助する計画などを確認しました。

対策会議は、県や県内の自治体の職員、それに農業関係者が毎年行っているもので、9日は、松山市の会場に22人が集まりました。
県内では、イノシシや鹿などによる農作物の被害が相次いでいて、県によりますと、昨年度の被害額は、3億6791万円に上り、このうちおよそ75%がかんきつなどの果樹が占めているということです。
会議では、サルによる被害を防ぐために電気が流れる電気柵を使うことや動物を捕獲する狩猟者を増やすために、県が若い世代を対象に狩猟を体験できるイベントを実施したり、狩猟免許の取得や更新にかかる費用の一部を補助する計画などを確認しました。
愛媛県中予地方局農業振興課の星加修一課長は「相手は野生鳥獣なので一筋縄ではいかない。今後も関係者と課題などを共有して有効な対策を考えていきたい」と話していました。