伊方原発貯蔵タンク増設に県と伊方町が同意

四国電力が愛媛県と伊方町に対して同意を求めていた伊方原子力発電所3号機の使用済み樹脂の貯蔵タンクの増設計画について、県と町は8日、継続的な安全性の確認を怠らないことなどを条件に、それぞれ計画に同意することを明らかにしました。
四国電力は、伊方原発3号機から出る低レベル放射性廃棄物の使用済み樹脂について、今後、一時的な貯蔵タンクの容量が足りなくなるおそれがあるとして増設計画をまとめ、去年8月、愛媛県と伊方町に対して、計画に同意を求める事前協議を申し入れていました。
県と町は検討の結果、8日、四国電力に対して、使用済み樹脂が発電所内に長期保管されないよう計画的に搬出することや、継続的な安全性の確認を怠らないことなどを条件に、それぞれ計画に同意することを明らかにしました。
四国電力は、今後、工事計画の国の認可など必要な手続きを進め、来年の着工と2026年度中の完成を目指すことにしています。
伊方町の高門清彦町長は、「四国電力へは今後も住民の安心・安全確保のため、常に緊張感を保ち、安全対策に万全を期すように求めたい。また、国に対しては最新の知見に基づき、四国電力の安全対策などに対して、責任感を持った対応を求めたい」とコメントしています。