障害者の雇用率 愛媛県が過去最高を更新

愛媛県は、ことし6月の時点で雇用している障害者の割合について、知事部局や教育委員会などすべての部署で法律で定められた雇用率を上回り、過去最高を更新したと発表しました。

愛媛県によりますと、ことし6月の時点で県が雇用している障害者の割合は、法律で定められた雇用率が2.6%の知事部局で2.86%、公営企業管理局で3.11%でした。
また、法定雇用率が2.5%の教育委員会は2.92%で、すべての部署で法定雇用率を上回り、過去最高を更新したということです。
これについて県は、障害者が働く経験を積んで本格的な就労を目指すオフィスを県内6か所に設けていることや、健常者とは別に障害者対象の採用試験を行っていることなどが要因だとしています。
障害者の雇用をめぐっては、法定雇用率が来年4月以降、段階的に引き上げられることになっていて、今後、さらなる雇用拡大が求められます。
愛媛県人事課は、「引き続き、障害者雇用を計画的に進めていくとともに、1人1人が能力を十分に発揮できる環境づくりの整備にも力を入れていきたい」としています。