イノシシなど被害3億円超

昨年度、愛媛県内で確認されたイノシシなどによる農作物の被害額は3億6000万円あまりと前の年度とほぼ横ばいでした。

愛媛県によりますと、昨年度、県内で確認されたイノシシや猿、鳥などによる農作物の被害額は3億6791万円で、前の年度と比べて1248万円、率にしておよそ3%減少しました。
中でも、イノシシによる被害が最も多く、2億824万円で、前年度より1278万円減りました。
次いで、ヒヨドリによる被害が3967万円で前年度より76万円増えました。
被害額を作物別で見ますとかんきつなど「果樹」が全体の75%を占め、次いで「稲・麦」が12%、「野菜」が6%などとなっています。
このほか、植林した木の皮をニホンジカが角で剥ぐなどした昨年度の森林の被害額は9605万円でした。
これは、世界的な木材価格の高騰を反映して前の年度より54%増え、過去最高になるということです。
愛媛県は「今後も猟友会などと連携してイノシシが畑に入らないための対策や捕獲する人材の育成を支援したい」としています。