JR松山駅周辺の整備方針案 初めて示される

再開発中のJR松山駅周辺の整備方針案が初めて示されました。伊予鉄道の松山市駅へのアクセスを強化するほか新たに設けるバスターミナルに防災機能を持たせることなどが盛り込まれています。

再開発中のJR松山駅周辺の整備方針について話し合う検討会が12日、松山市で開かれ、市や国の担当者や都市計画に詳しい専門家など15人の委員が出席しました。
この中で整備方針の案が初めて示されました。
案では、新たにバスターミナルを整備するとともに駅周辺ににぎわいや交流を生む空間を形成するとしています。
その上で、バスターミナルには災害や運転見合わせの際に帰宅困難者を受け入れたり物資を備蓄したりする機能を持たせるほか、伊予鉄道の松山市駅へのアクセスを強化し駐車場も設け中心市街地に自家用車が過度に流入することを抑制するとしています。
また駅周辺の建物や道路などが調和した空間を創り、歩いて暮らせるまちづくりを推進するなどとしています。
これに対し、委員からは「観光客が道後などの観光地へ迷わず向かえるようデジタル技術を活用した案内板が必要だ」とか「駅の待合にはコインロッカーやシャワーも設けるべきだ」などといった意見が出されたということです。
松山市はこうした意見を踏まえ、整備方針の策定に向けて引き続き検討会を重ねていくことにしています。
松山市の野志市長は12日の記者会見で「今後も専門家の意見を聞きながら、にぎわいがある防災・交通の拠点として魅力的な松山駅周辺にしていきたい」と述べました。