今治の商業施設でテロ想定訓練

今治市の大型商業施設で、ふだんよりも大勢の人が集まる夏休みを前に、テロを想定した訓練が行われました。

今治市の「イオンモール今治新都市」で行われた訓練には、警察や施設の従業員など、およそ３０人が参加しました。
訓練は、不審な男がペットボトルに入った液体を床にまいて立ち去ったという想定で行われ、液体に近づいた人が倒れると、近くにいた従業員が速やかに防災センターに連絡していました。
そして、駆けつけた警備員が従業員から男の特徴を聞き、警察に通報するとともに、利用客に避難を呼びかけて出口まで誘導しました。
このあと、液体をまいた男が刃物を持って再び現れると、従業員がさすまたなどを使って取り押さえて警察官に引き渡したり、防護服を着た警察官が液体を回収したりして、一連の手順を確認していました。
今治警察署の越智栄一警備課長は「日本で国際会議が開催されるなか、テロの標的となるおそれも高まっている。これから夏休みを迎え、大規模施設には多くの人が集まる。不審者や不審物を見たら近づかずに警察に通報してほしい」と話していました。