愛媛県教委 不登校の子の学び「メタバース」で支援 

不登校の子どもの学びを支援するため、愛媛県教育委員会はインターネット上の仮想空間「メタバース」で勉強できる新たな取り組みを7月から本格的に始めることにしています。
不登校の小中学生は、昨年度行われた国の調査で全国で24万人以上と過去最多となっていて、県内でも2233人にのぼり増加傾向にあります。
こうした中、愛媛県教育委員会はインターネット上の仮想空間「メタバース」を活用し不登校の子どもたちが学べる環境を新たに整備することになりました。
具体的には希望する子どもに「アバター」と呼ばれる自分の分身を使って「メタバース」上の部屋に入室してもらい、専門のスタッフ2人が音声やチャットで会話をしながら勉強を教えるということです。
学習内容はそれぞれの子どもの状況に応じて決めることにしていて、県教育委員会は「自宅から出たり、対面で話したりするより心理的な負担が小さく、参加してもらいやすいのではないか」としています。
県教育委員会は試験的に県内にある8つの中学校の生徒を対象に来月から本格的に運用を始めることにしています。