四国初の大型蓄電所 松山に建設へ

太陽光発電など再生可能エネルギーを有効に活用しようと、四国電力などが四国で初めてとなる大型の蓄電所を松山市に建設することになりました。
四国電力は14日、愛媛県庁で会見を開き、東京の企業と共同で蓄電池事業を行う会社を設立したと発表しました。
新たな蓄電所は、松山市にある四国電力の太陽光発電所に隣接する空き地に建設し、大型の蓄電池をおよそ100個備える予定です。
蓄電できる最大容量は、一般家庭およそ140軒が1か月に使う電気量にあたる3万5800キロワットアワーで、四国で初めての大型蓄電所になるということです。
会社によりますと四国では太陽光発電や風力発電の導入が進む一方、よく晴れた日は発電量が需要を大きく上回ることがあるため、ことしはこれまでに31回出力を制御する措置をとったということです。
このため余った電気を蓄電池にためて必要な時に使うことで再生可能エネルギーの有効活用につなげたいとしています。
蓄電所はことし8月に着工し2025年度の運転開始を予定しています。
四国電力の鍋島晃需給計画グループリーダーは「再生可能エネルギーの有効活用につながるよう実績を積み上げて事業の拡大を目指したい」と話していました。