内子町 国民健康保険など給付金 37世帯受け取れず

内子町は、医療費が自己負担の限度額を超えた場合に申請できる国民健康保険などの給付金について、対象者に申請できることを知らせなかったため、37世帯が合わせておよそ240万円を受け取れなくなったと発表しました。
町は対象者に全額弁済することにしています。
内子町によりますと、給付が受けられなくなったのは、国民健康保険の「高額療養費」と「高額介護合算療養費」、それに介護保険の「高額医療合算介護サービス費」です。
これらの給付金は、所得や年齢に応じて自己負担の限度額を超えると申請することができますが、町の担当者が手続きを怠り、高額療養費は平成30年8月から2年間分、高額介護合算療養費と高額医療合算介護サービス費は平成29年8月から3年間分、対象者に申請を促す通知をしていなかったということです。
申請は2年以内に行わないと時効になるため、37世帯が合わせておよそ240万円を受け取れなくなったということです。
対象者への通知は義務ではありませんが、町は来月にも臨時の議会を開き、必要な予算を計上して対象者に全額弁済することにしています。
内子町の小野植正久町長は、「町民の皆様に多大なご迷惑と大変なご心配をおかけし、おわび申し上げます。1日も早く町民の皆様から信頼をいただけるよう、再発防止を徹底いたします」とコメントしています。