新型コロナ患者やや増注意を

愛媛県は9日、新型コロナウイルスの「定点把握」による感染状況を発表し、6月4日までの1週間の患者数は1医療機関あたり2.95人と、前の週に比べやや増加傾向にあります。
県は、換気やこまめな手洗いなど基本的な感染対策に取り組むよう呼びかけています。

新型コロナの「定点把握」による感染状況について、県は毎週金曜日、県内61の医療機関からの報告をまとめて公表しています。
それによりますと今月4日までの1週間に報告された新型コロナの患者数は180人で、前の週より33人増えています。1医療機関あたりの患者数は2.95人で、前の週と比べ0.54人増えました。
1医療機関あたりの患者数を保健所別にみますと、西条保健所が4.5人で最も多く、次いで、四国中央保健所が4.4人、今治保健所が3.63人、松山市保健所が2.71人、八幡浜保健所が2.29人中予保健所が2人、宇和島保健所が1.14人となっています。
医療の状況です。
7日の時点で県が確保している病床、464床に入院しているコロナ患者は32人で、病床に占める入院患者の割合「病床使用率」は6.9%となっています。このうち、人工呼吸器などが必要な重症者は4人でした。
おおむね10人以上の新たな集団感染は、松山市と砥部町の高齢者施設でそれぞれ1件確認されています。
また、インフルエンザについても今月4日までの1週間の患者数は1医療機関あたり3.64人と前の週に比べほぼ横ばいです。
県は新型コロナとインフルエンザに備えるため、定期的な換気や手洗いなどに加えて、場面に応じたマスクの着用など基本的な対策に引き続き取り組んでほしいと呼びかけています。