西条に消費エネルギー実質ゼロのホテル登場

脱炭素への取り組みが進む中、西条市にエネルギー消費量を実質的にゼロに抑えたというホテルがオープンし、きょう報道関係者向けの見学会が開かれました。

西条市に先月オープンしたのは、「ITOMACHIHOTEL0」です。
このホテルは延べ床面積がおよそ3000平方メートル、客室が57室で、消費電力が少ない空調や断熱性が高い窓ガラスを使い、一般的なホテルと比べて、エネルギーの消費量を50%削減しているということです。
さらにホテルの屋根に太陽光パネルを設置して、残りの50%相当の電力を自家発電しているため、1年間の消費量は実質的にゼロになるということです。
ホテルのデザインは、世界的な建築家、隈研吾さんが手がけています。
2050年までに脱炭素社会の実現を目指す国が進める「ZEB=ネット・ゼロ・エネルギー・ビル」にホテルとしては国内で初めて認証されたということです。
ホテルを運営する企業の明山淳也社長は「環境に配慮しつつ、宿泊客に我慢を求めることなく楽しんでもらえるホテルになっています。みなさんに楽しく過ごしてほしい」と話していました。