夏の電力需給見通し 節電要請の予定なし

四国のこの夏の電力需給の見通しが発表され、10年に1度程度の厳しい暑さを想定した場合でも、安定供給に必要とされる電力を十分に確保できるため、現時点では、節電の要請は予定していないとしています。

四国電力送配電は、31日、ことし7月から9月までの3か月間の電力需給について、10年に1度程度の厳しい暑さとなった場合の見通しを示しました。
それによりますと、電力の需要は、7月、8月がともに、529万キロワット、9月が489万キロワットと見込まれています。
これに対し、供給力は、7月が588万キロワット、8月が605万キロワット、9月が544万キロワットと見込んでいて、供給力には余力があるとしています。
これは、来月末に愛媛県西条市にある火力発電所の1号機が、営業運転を開始することなどが影響しているということです。
また、供給の余力を示す「予備率」は、7月で11.2%、8月は14.4%、9月で11.3%と、最低限必要な水準となる3%を大幅に上回る見通しです。
四国電力送配電は、「四国では安定供給に必要とされる電力を十分に確保できるため、この夏の節電の要請は予定していないが、引き続き電力の安定供給の確保に万全を期していきたい」としています。