登山シーズン前に久万高原町でヘリ救助訓練

登山客が増えるシーズンを前に、山での遭難やけが人などの救助に備えようと、ヘリコプターを使った訓練が9日、愛媛県久万高原町で行われました。

この訓練は、久万高原町のラグビー場で、地元の消防本部と県の防災航空隊の隊員らおよそ20人が参加して行われました。
訓練は、登山の遭難者やけが人を救助する想定で行われ、30メートルほどの高さに待機したヘリコプターから、ワイヤーを使って隊員が順番に地上に降りしました。
隊員たちは、ヘリコプターの音で声が聞こえづらいため、指さし確認などで安全確認をしながら訓練を行っていました。
久万高原町消防本部によりますと去年までの3年間に管内で、山岳救助のためにヘリコプターが出動したのは4件で、転倒によるけが人や疲労のため動けなくなった人の救助にあたったということです。
久万高原町消防救助隊の大野秀樹隊長は、「有事の際に円滑にヘリコプターを使った救助ができるように備えたい」と話していました。