松山市の神社 御朱印に障害者のアート作品

障害のある人が手がけたアート作品の魅力を知ってもらおうと、松山市の神社で今月から知的障害のある西条市の男性が描いた色とりどりの花のイラストをデザインした「御朱印」の配付が始まっています。

松山市の三津嚴島神社では、今年度から参拝の証しである「御朱印」に県内の障害者のアート作品を活用する取り組みを進めています。
今月からは西条市の曽我部林造さんの青空を背景にピンクや黄色、それに赤など色とりどりの花が咲き誇っている様子が描かれた華やかな御朱印の配付が始まっています。
知的障害がある曽我部さんは西条市の障害者の就労支援施設に通いながら植物や動物をモチーフにした絵画の作品づくりに取り組んでいるということです。
曽我部さんは「花が好きで絵を描きました。採用してもらい、うれしいです」と話していました。
神社では御朱印の初穂料の一部を作品を手がけたアーティストや「県障がい者アートサポートセンター」に寄付するということで、2日午前中も御朱印を受け取った人が記念撮影する姿がみられました。
三津嚴島神社の柳原永祥禰宜は「色使いや構図などがすばらしい障害者アートの魅力をこの機会に多くの方に知っていただけたら」と話していました。