伊方町 移住体験中に幼児預かる「留学」事業導入へ

家族で気軽に移住体験をしてもらおうと、伊方町は滞在中、幼い子どもを町内の保育所に預けられる「保育園留学」という事業を今年度から始めることになりました。
「保育園留学」は地方創生に取り組んでいる東京のスタートアップ企業がおととし始めたもので、未就学児がいる家族が1週間から3週間、移住体験をしている間、地域の保育園に子どもを預けることができます。
3月の時点で、北海道厚沢部町や熊本県天草市など全国14か所で同じ取り組みを行っていて、これまでに利用した家族はおよそ200組にのぼるということです。
伊方町はこの企業と提携し、ことし秋から家族の移住体験を受け入れることになりました。
町は、町内にある大久保育所で子どもを預かるほか、家族の宿泊先や親がリモートワークをする場所として町の施設「瀬戸アグリトピア」を利用してもらうことにしています。
伊方町は6歳以下の人口がことし2月末の時点で198人と、全人口のおよそ2.4%にとどまり、少子化が課題となっています。
伊方町保健福祉課は「この取り組みを伊方町のことを知る入り口としてもらい、子育て世代の移住・定住につなげていきたい」としています。