県内の主要上水道 水道管の耐震化率3割

愛媛県内の主な上水道のうち、大地震に備えて耐震化されている水道管は、昨年度末の時点でおよそ3割にとどまることが県の調査で分かりました。

愛媛県は毎年、水道管の耐震化の状況を調査していて、このほど最新の結果が発表されました。
それによりますと、県内の主な上水道のうち、大地震に備えて耐震化されている水道管は、昨年度末の時点で32.9%にとどまりました。
これは、全国平均の41.2%を、8.3ポイント下回っています。
県内の自治体別に耐震化率が低い順にみますと、伊方町が6.9%、宇和島市が18.1%、西予市が19.8%などとなっています。
一方、高い順では、東温市が80.4%、西条市が66.9%、今治市が53.5%などとなっています。
県は、水道管の耐震化率が低い水準にとどまっている理由として、山間部などに小規模な集落が点在していて施設の集約化が困難なことや、人口減少などで自治体の財政状況が厳しいことを挙げています。
国は、南海トラフ巨大地震などに備えるため、水道管の耐震化率を2028年度末までに60%に引き上げることを目標にしていて、県は今後、県内の各自治体に、交付金を活用するなどして耐震化を進めるよう助言していくことにしています。