インドネシア副大臣「愛媛の企業と環境分野で協力を」
インドネシアで環境問題を担当する副大臣らが27日、松山市の企業を視察し、水処理など環境対策の分野で愛媛県の企業と協力したいという考えを示しました。
インドネシアの環境林業省のアルー・ドホン副大臣など10人あまりは26日から28日までの日程で愛媛県を訪問しています。
27日は松山市に本社を置く、排水処理装置などを製造する企業の工場を視察しました。
この企業は家庭などから出る汚水を処理する浄化槽を開発していて、インドネシアの一行は電力の消費量を抑えた独自の技術などの説明を受けて、熱心に質問したり写真を撮ったりしていました。
また、県庁では中村知事との意見交換が行われ、アルー副大臣は「愛媛が持つ水や廃棄物の処理技術はとても興味深く、役に立つと感じた。将来的には協力していけると思う」などと述べ、環境対策の分野で県内の企業と協力したいという考えを示しました。
インドネシアは世界で4番目に人口が多く経済成長が続く一方、水質汚染など環境問題への対応が急務となっています。
中村知事は記者団に対し、「今後、日本のマーケットは縮小していくため、海外にチャレンジしていく必要がある。県としても企業の営業活動をサポートしていきたい」と話していました。