上島町入札妨害 町主事罪認め審理終了

上島町の公共工事を巡って入札情報を業者に漏らすなどした罪に問われた町の主事の裁判が開かれ、主事は起訴された内容を認めました。
裁判は検察が懲役1年を求刑して結審し、一連の入札妨害事件を巡る裁判は23日までにすべての審理が終わりました。

上島町の教育課の主事、亀井正輝被告(35)は、おととし町が発注した公共工事を巡って、入札の価格に関わる非公開の情報を、町内の業者に漏らすなどしたとして入札妨害の罪に問われています。
23日松山地方裁判所で開かれた初公判で、主事は「間違いありません」と起訴された内容を認めました。
続いて、検察は冒頭陳述で「主事は業者側からの要求に応じて、無料通信アプリを利用して情報を繰り返し送信した」などと指摘しました。
そのうえで、「業者との癒着を深め、最終的には予定価格そのものを教えるようになるなど、入札の公正さを大きく害した」などとして懲役1年を求刑し、裁判は結審しました。
一方、23日の裁判では業者の審理も行われ、業者は起訴された内容を認めました。
一連の入札妨害事件を巡っては、主事を含めて町の職員2人と業者3人が逮捕・起訴され、23日の裁判ですべての審理が終わりました。
主事と業者に対する判決は2月8日に言い渡されます。