“ハイボールの聖地”に愛媛県が感謝状

“ハイボールの聖地”とも呼ばれ、9月に惜しまれつつも64年の歴史に幕を下ろした松山市の老舗バーの店主夫婦に、6日、愛媛県から感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは、松山市二番町にある「バー露口」の店主、露口貴雄さんと妻の朝子さんです。
「バー露口」は、昭和33年に開店したウイスキーをメインにしたカウンター席だけの小さなバーです。
ウイスキーを炭酸水で割った「ハイボール」が特に有名で、“ハイボールの聖地”として県内外の多くの人に愛されてきましたが、2人が8月下旬に体を痛め、高齢であることもあって先月閉店しました。
愛媛県庁で露口さん夫婦に手渡された感謝状には、“国内外の人がたびたび来県し、数多くの出会いをつむぎ続けたことに深く感謝します”と書かれていて、貴雄さんは「思いがけないことで戸惑っていますが64年の功績を認めていただき感謝します」と応えていました。
そして中村知事から「ハイボールづくりは試行錯誤だったのか」と問われると、貴雄さんは、「大阪の師匠からグラス、氷、量すべてがこだわりのレシピを受け継ぎいだ。松山には当時、洋酒文化はなく最初は大丈夫かと戸惑った」と開店当時の苦労のいったんを話していました。
式のあと2人は記者団の取材に応じ、貴雄さんは「ハイボールは私にとって一生の宝物で作り続けてきてよかったと自負しています。みなさんの支えがあってこその露口です」と話し、朝子さんは「みなさんに愛していただいたから励みにもなり今日までやってこれました。ありがたいです」と話していました。

2人には後継者がいないためあの濃いめのハイボールをもう味わうことはできませんが、64年間、松山の夜を見続けてきた
バーの存在はこれからも語り継がれるのではないでしょうか。