今治で仏原産のいちじく収穫

愛媛県今治市でフランス原産の珍しい黒色のいちじくの収穫が始まっています。

愛媛県今治市では温暖で雨が少ない気候を生かし、島しょ部を含めていちじくの栽培が盛んに行われていて、年間およそ50トンを生産する県内一の産地です。
このうち、高須志郎さんの農園では、「ビオレソリエス」というフランス原産の品種で、黒い色をした珍しいいちじくの収穫が始まりました。
「ビオレソリエス」は、日本の品種よりも糖度が高く、実によっては甘い蜜が皮からにじみ出ているものもあります。
高須さんによりますと実が付くまでに時間がかかるうえ、水の管理に手間がかかることなどから、市内でも栽培している農家は、少ないということです。
高須さんは農業の研修で訪れたヨーロッパでこの品種を見つけ、14年ほど前から栽培を続けているということで、ことしも収穫の時期を迎え、連日農園では高須さんが黒く実った実を一つ一つ丁寧にもぎ取っています。
高須さんは「生産量も少なく幻のいちじくとも言われています。味も濃厚に仕上がっているのでぜひおいしく食べてほしいです」と話していました。
「ビオレソリエス」の収穫は10月いっぱい続き、市内の直売所などに出荷されるということです。