宇和島市 海岸漂着ゴミ処理の実証実験
海岸に漂着したうきなどの大きなゴミの効率的な処理を目指した実証実験が宇和島市で行われました。
実証実験は県や日本財団などでつくる協議会が行い、漁協や市の職員などおよそ100人が参加しました。
協議会によりますと海岸に漂着した発泡スチロール製のうきやブイなどの大きなゴミは、処理施設まで運ぶのに手間がかかり、回収されず放置されることも多いということです。
実証実験はこうしたゴミの効率的な処理を目指して行われ、参加者たちはまず、陸からの立ち入りが難しい海岸まで船で向かい、打ち上げられたまま手つかずのゴミを回収しました。
その後、ゴミは近くの漁港に持ち込まれ、廃棄物処理場などで使われる特殊な機械で圧縮させたり砕かれたりしました。
協議会によりますとこうした作業で容積を10分の1程度まで減らせ、運搬の手間を大幅に省くことができるということです。
今後、協議会は離島などゴミの回収や運搬が難しい場所でも、効率的な処理が可能となるよう、モデルづくりに取り組むことにしています。
日本財団の海野光行常務理事は「実証実験のデータを瀬戸内海などほかの地域でも活用していきたい」と話していました。