別府湾に人新世の重要指標 愛媛大学らが発表

人類が活動し、繁栄した時代を象徴する地層を選んで、地質学的に「人新世」という新しい時代区分にしようと世界の候補地の調査が行われる中、愛媛大学などの研究グループは大分県の地層で重要な指標になるとみられるごく微量のプルトニウムを検出できたと発表しました。

「人新世」をめぐっては、人類が活動し、繁栄した時代を象徴する地層を選んで、地質学的な新たな時代区分にしようと、国際的な学術団体のグループが世界12か所の候補地から1か所を選ぶことになっています。
愛媛大学や東京大学などの研究グループは、日本の候補地である大分県にある別府湾の海底の地層を調べていました。
その結果、人類の活動の痕跡として、核実験によって全世界に降ったごく微量のプルトニウムを検出できたと発表しました。
核実験が繰り返された1950年代の地層でプルトニウムの濃度が上昇し、条約などで実験が制限された後は低下していて、選定されるための大きな前進だとしています。
研究結果について、愛媛大学沿岸環境科学研究センターの加三千宣准教授は、「今の我々の世代が人新世に入ったということを認識し、これ以上、地球環境を悪化させず、安全な地球環境を残す大きな前進につなげてほしい」と話しています。