横須賀美術館 無料で一般公開

建築家の山本理顕さんが、ことし建築界のノーベル賞とも呼ばれる「プリツカー賞」を受賞したことを記念して、代表建築の1つ、神奈川県の横須賀美術館が1日、無料で一般公開されました。

横須賀市の横須賀美術館は、建築家の山本理顕さんが設計した地下2階、地上2階の美術館で、2007年に開館しました。
ことし山本さんが建築界のノーベル賞とも呼ばれる「プリツカー賞」を受賞したことを記念して、1日は展示物のない状態で美術館が無料で一般公開され、多くの人が訪れました。
この中では山本さん自身が建物の案内役をつとめ「海と森に囲まれた自然景観を壊さない、外に開かれた美術館にしようと設計した」と紹介しました。
そして天井や壁に無数に開けられた特徴的な円い穴から見える風景については、「船が走る様子や食事をとる人たちの姿が、絵画のように見えることもある」と説明していました。
千葉県から訪れた大学生は「建物に山本さんの遊び心などが垣間見えて楽しかったです。素敵な時間が過ごせました」と話していました。
また山本さんは「いろいろな仕掛けのある美術館なので、ぜひ訪れて楽しんでもらいたい」と呼びかけていました。