「虎に翼」主人公のモデル 三淵嘉子さんの別荘が一般公開へ

ＮＨＫの連続テレビ小説「虎に翼」の主人公のモデルになった日本初の女性弁護士、三淵嘉子さんが使っていた神奈川県小田原市の別荘が一般公開されることになり１１日、報道各社の内覧会が開かれました。

今月から放送が始まった連続テレビ小説「虎に翼」は、日本初の女性弁護士の１人で戦後、裁判官も務めた三淵嘉子さんがモデルで、主人公が戦争ですべてを失いながらも追い詰められた人々のために法律家として奔走する物語です。
その三淵さんがおよそ３０年にわたって別荘として使った神奈川県小田原市の邸宅が今月末から日曜日と金曜日の週２回、一般公開されることになり、１１日報道各社の内覧会が開かれました。
庭にみかんの木などが植えられていることから「甘柑荘」とも呼ばれるこの別荘は、木造平屋建ての素朴で簡素な数寄屋造りが特徴です。
室内には三淵さんの写真がエピソードとともに展示され、男女平等のために尽力したことやおしゃれに気をつかっていたことなどが紹介されています。
保存会の代表で、三淵さんの親族の上谷玲子さんは「『甘柑荘』の存在があまり知られていないので、これを機に広く周知し、三淵さんの功績などを知ってもらいたい」と話していました。