“ネット掲示板で差別的書き込み”川崎にある施設館長が告訴へ

今月、インターネットの掲示板で差別的な書き込みを受けたとして川崎市にある在日外国人との交流施設の館長の女性が近く、警察に告訴する方針を明らかにしました。

川崎市にある在日外国人との交流を目的とした「ふれあい館」の館長を務める崔江以子さんは18日、弁護団とともに川崎市内で記者会見を開き、インターネットの掲示板で差別的な書き込みが行われたことを明らかにしました。
それによりますと、今月4日、崔さんが職場で資料を検索していたところ、掲示板で、自身を名指した「死ね」や「消えろ」などの差別的な書き込みを見つけたということです。
すでにこの書き込みについて警察に相談していて、近く、侮辱罪で告訴する方針だということです。
崔さんは、3年前にも「自ら死ね」や「日本から出ていけ」などと書かれた文書を受け取り、脅迫罪で警察に告訴していましたが、この件については17日時効を迎えたということです。
崔さんは「3年たって犯人が特定されず、時効を迎えてしまい、また脅迫されるのではないかと恐怖を感じている。今回のネット掲示板の差別的投稿は、あまりにもひどく、子どもたちにも被害を伝えられていない。インターネット上のヘイトクライムを規制する法律がないから諦めるのではなく、少しでも状況が良くなるように当事者として声を届けたい」と話していました。