点滴に消毒液混入し患者3人殺害 2審が結審 判決は6月に

横浜市の病院で、入院患者3人の点滴に消毒液を混入して殺害した罪などに問われ、1審で無期懲役を言い渡された元看護師の2審の裁判は12日結審し、ことし6月に判決が言い渡されることになりました。

横浜市神奈川区の旧「大口病院」の元看護師、久保木愛弓被告(37)は8年前の2016年9月、70代から80代の入院患者3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われています。
1審の横浜地方裁判所は3年前の2021年11月、「刑事責任は誠に重大だが、更生の可能性が認められる」などとして無期懲役を言い渡し、検察と弁護側の双方が控訴していました。
12日は東京高等裁判所で2審の被告人質問が行われる予定でしたが、弁護側が撤回したため質問は行われませんでした。
このため裁判は12日で結審し、判決はことし6月19日に言い渡されることになりました。