豚肉偽装 食品加工会社 解決金支払いで学校給食会などと和解

川崎市の小中学校の給食に豚肉を提供していた相模原市の食品加工会社が、外国産の豚肉を「国産」と偽って混入させていた問題で、市の教育委員会は、食品加工会社が3000万円あまりの解決金を支払うなどの内容で和解になったことを明らかにしました。

相模原市の食品加工会社、寿食品は、川崎市の小中学校の学校給食に提供していた豚肉に「国産」と偽って外国産のものを混入させていたことが明らかになり、去年11月、不正競争防止法違反の疑いで警察の捜索を受けました。
この問題について市の教育委員会は、給食の提供に関わった「川崎市学校給食会」、寿食品、それに都内の食材納品会社の3者で協議を進めてきた結果、4日、和解になったことを明らかにしました。
それによりますと、寿食品が産地偽装によって得た利益に相当する金額を給食会に解決金として支払うということです。
寿食品は10年以上前から産地偽装をしていたという趣旨の説明をしているということですが、解決金は契約の記録が残っている5年ほどの期間で試算して、およそ3400万円となっています。
また、検体の検査によって産地偽装が特定されている5日分の豚肉については、給食会が食材納品会社に支払う代金を減額するとしています。
市の教育委員会は、再発防止に向けて給食の食材を納入する業者向けに研修を行うほか、来年度からは検体検査の回数を増やすことにしています。