川崎市の内部資料を議員に無断提供 職員を停職1か月懲戒処分

川崎市は、上下水道局に勤務する部長級の職員が市の内部資料や議会での質問案を上司に確認することなく無断で市議会議員に提供したなどとして、16日、停職1か月の懲戒処分にしました。

懲戒処分を受けたのは、川崎市上下水道局に勤務する59歳の部長級の男性職員です。
市によりますと、この職員は去年4月以降、上司に確認することなく複数回にわたって、市議会議員に無断で内部資料を提供したり議員が議会で行う質問の文案を作成して提供したりしたということです。
このほか公用のパソコンから通販サイトのアドレスや画像などを私用のメールに送信する行為も複数回あったということです。
市は一連の行為が公務の秩序を乱し、信用を失墜させるものだったとして、16日、停職1か月の懲戒処分にしました。
職員は市の聞き取りに対し、「質問案は議員から求められてつくった。外部に出してはいけない情報を出したのは申し訳ない」といった趣旨の話をしているということです。