厚木 県立障害者施設で職員虐待行為か 県と施設謝罪

神奈川県厚木市にある県立の障害者支援施設で、職員が食事の介助中にスプーンを振りおろして利用者の額にけがをさせるなど、虐待にあたる行為があったとして県と施設側が謝罪しました。

県によりますと、去年12月、厚木市にある県立の障害者支援施設、「愛名やまゆり園」で、30代の男性職員が50代の利用者の男性を介助していた際、食事が進まないことにいらだちスプーンを振りおろしたところ、額に当たってけがをさせたということです。
また、この職員へのヒアリングで、去年9月ごろから11月ごろにかけて、40代の利用者の男性がほかの利用者のタンスから衣類を出して着ようとした際に、厳しい命令口調で制止していたこともわかりました。
通報を受けた自治体は、これらの行為が虐待にあたると認定し、今月2日、施設側に再発防止策の提出を求めました。
この施設は社会福祉法人の「かながわ共同会」が県の委託を受けて運営していますが、去年11月には利用者の男性に暴行を加えて足の骨にひびが入る大けがをさせたとして、別の職員が逮捕されています。
神奈川県と「かながわ共同会」は5日会見を開き、「絶対にあってはならない行為であり、引き続き再発防止に全力で取り組みます。申し訳ありません」と謝罪しました。