県立障害者支援施設「中井やまゆり園」入所者に虐待か 中井町

神奈川県中井町にある県立の障害者支援施設で、ポータブルトイレを使っていた利用者に職員が食事の介助を行うなど、虐待にあたる行為があったとして県と施設が謝罪しました。

県によりますと、ことし10月、中井町にある県立の障害者支援施設「中井やまゆり園」で、50代と40代の女性職員2人が、自分の居室にあるポータブルトイレを使っていた60代の利用者の女性に対し、服薬や食事の介助を行ったということです。
民間のアドバイザーが施設内を巡回するなかでこうした行為が見つかり、通報を受けた自治体は今月8日、虐待にあたる行為だったと認定し、施設側に来月末までに改善計画書を提出するよう求めました。
県によりますと、2人の職員は「前日の夜からほとんど食事をとることができていなかったうえ、医師からは必ず薬を飲ませるよう指示を受けていた。薬が飲めたので食べることもできると思ってしまった」などと説明しているということです。
中井やまゆり園をめぐっては、県などの調査で、職員が入所者の顔を平手打ちするなど、「虐待」や「不適切な支援」が相次いで確認され、改革に向けた取り組みが進められていました。
県と施設は会見を開き、「絶対にあってはならない行為で、再発防止に全力で取り組みます。申し訳ありません」と謝罪しました。