豚肉の産地偽装 先月分も「外国産」川崎市追加検査で判明

川崎市の小中学校の給食に豚肉を提供していた相模原市の食品加工会社が、外国産の豚肉を「国産」と偽って混入させていた問題で、市の教育委員会は同じ会社が納入した豚肉を追加で検査した結果、ことし9月分に続いて先月分も「外国産」だったと明らかにしました。

相模原市の食品加工会社寿食品は、川崎市の小中学校の学校給食に提供していた豚肉に、国産と偽ってより安い外国産のものを混入させていたことが明らかになり、今月、不正競争防止法違反の疑いで警察の捜索を受けました。
川崎市教育委員会は、より詳しい実態を把握しようと、同じ会社が学校給食用に納入した豚肉について専門機関に依頼して追加で検査を行った結果、ことし9月分に続いて、先月分も「外国産」だったということです。
市はこの会社から提供され、学校などで保存されている残りの豚肉についても引き続き検査するなどして偽装の実態を調べることにしています。
この会社は、横浜市や相模原市の学校給食用に国産として納入した豚肉についても産地を偽っていたことを、両市の聞き取りで認めています。