鎌倉で60年に1度の洪鐘祭にぎわう 神奈川

神奈川県鎌倉市で60年に1度という大規模な祭りが開かれ、多くの人でにぎわいました。

「洪鐘祭」はえとの「庚子」にあたる年に行われてきたとされる60年に1度の祭りで、鎌倉五山の1つ、円覚寺の鐘で国宝の「洪鐘」が鋳造されたことを祝って始まったといわれています。
新型コロナウイルスの影響で開催が3年間延期されていましたが、29日、およそ60年ぶりに開催され、地元の人たちおよそ800人がはっぴなどを着て寺までの300メートルほどを練り歩きました。
行列では、「洪鐘」を模して作られたおよそ2メートル60センチの張り子が屋台で引かれたほか、地域のみこしが担がれたり、獅子舞踊りが披露されたりして沿道に集まった人たちは撮影するなどして楽しんでいました。
母親と妹と見に来たという中学1年生の男の子は、「長い行列でしたが、見ていて全然飽きませんでした。鐘が大きくて、印象的でした」と話していました。
実行委員会の関本利男会長は「60年前に父親から『次はお前がやるんだぞ』と言われていたので、大成功となってよかったです。協力してくれた人にはありがとうのひと言です。子どもたちにも伝統が伝わるとうれしいです」と話していました。