川崎市臨海部の製鉄所高炉休止 再就職希望者対象に就職面接会

先月、京浜工業地帯の川崎市臨海部で稼働していた、製鉄所の高炉が休止したことを受けて、再就職を求める人を対象にした就職面接会が、横浜市で開かれました。

川崎市臨海部の「JFEスチール東日本製鉄所京浜地区」の高炉は、鉄鋼需要の低迷などを理由に先月操業を休止し、神奈川労働局では関連会社を含め、あわせておよそ3000人に影響が及ぶ可能性があるとみています。
このため労働局と川崎市、それに横浜市などは、7月から、再就職を希望する人を対象にした面接会を行っていて、27日は横浜市内で開かれました。
会場には鉄工所や電気設備工事会社など20社がブースを設け、スーツ姿の求職者が担当者から業務内容などについて説明を受けていました。
高炉に鉄鉱石を運ぶ仕事をしていたという40代の男性は、「こういう場を用意してもらえたので、なんとか再就職したいです」と話していました。
労働局によりますと、人手不足の中、面接会に参加を希望する企業が募集枠の4倍近くに上った一方で、職を求める人は想定よりも少ないということです。
神奈川労働局の仙田亮職業安定部長は「人材不足の企業と求職者とをマッチングできるように引き続き支援していきたい」と話していました。
この就職面接会は28日も行われます。