横浜の認定こども園 市の給付金約5400万円を不正受給

横浜市にある認定こども園が、勤務する職員の人数を水増しするなど事実と異なる届け出を行って市の給付金およそ5400万円を不正に受給していたことがわかり、市は全額の返還を求めています。

市の給付金を不正に受給していたのは、横浜市瀬谷区にある認定こども園、二ツ橋あいりん幼稚園です。
市によりますと、この施設は、ことし3月までの2年半余りの間、職員の人数を水増しするなど事実と異なる届け出をして市の給付金およそ5400万円を不正に受給していたということです。
具体的には、すでに退職した職員や勤務予定のない職員を勤務したものとして届け出たり、勤務時間を水増しして申請書類をつくったりして過大な請求をしていたということです。
市は、施設を運営する法人に対し、全額の返還を求めています。
一方、二ツ橋あいりん幼稚園の梅澤忠実園長はNHKの取材に対し、「届け出は私が1人で行っていたが、勤務時間の確認が不足し、申し訳なく思っている。給付金の返還はすぐに行いたい」と話しています。
この施設をめぐっては、保育士による不適切な保育があったとして横浜市から繰り返し行政指導を受けていました。