各地で危険な暑さ 八王子39.1度 13日以降も熱中症警戒

各地で危険な暑さ 八王子39.1度 13日以降も熱中症警戒

関東甲信は12日、各地で危険な暑さとなり、東京・八王子市では午後1時すぎに39.1度を観測しました。
関東甲信では来週18日にかけて猛烈な暑さとなる日が多くなる見込みで、引き続き熱中症の対策を心がけてください。

気象庁によりますと関東甲信は12日、高気圧に覆われて晴れて気温が上がり、東京・八王子市では午後1時すぎに39.1度を観測し、ことし全国で最も気温が高くなりました。
JR八王子駅前では強い日差しをしのぐため日傘を差したり、小型の扇風機を回しながら歩く人の姿が多く見られました。
40代の男性は「じりじり焼けるような暑さでふだんよりも暑いと感じます。5分くらい歩いただけでかなり汗が出ました」と話していました。
20代の女性は「風もありますが、熱風なのでかなり暑く感じます。歩いてもすぐに汗をかくのでずっと外にはいられません。用事が終わったら家で過ごします」と話していました。
八王子市内の青果店では屋外にテントを張って野菜を販売していますが、12日の暑さで外出する人や買い物客がいつもより少ない印象だったということです。
副社長の男性は「危険な暑さでだいぶこたえています。水分をとったり打ち水をしたりしてなんとかしのいでします。気温がもう少し落ち着いてくれたらいいなと思います」と話していました。
また、警備員の男性は日中は作業服で仕事をしましたが、風を送り込むファンが取り付けられた服を着用して暑さをしのいだということです。
男性は「全国で1番暑かったとは知らなかったです。ふだんと比べても一段と暑かったです。夏だからしかたないですが、かなりきついですね」と話していました。
このほか日中の最高気温は東京・練馬区で38.6度、さいたま市で38.5度などと危険な暑さとなったほか、東京の都心と水戸市で37.5度、神奈川県海老名市で37.2度、栃木県佐野市で37.1度、群馬県桐生市で36.9度、山梨県大月市で36.8度などと広い範囲で猛烈な暑さとなりました。
13日朝にかけては、関東甲信では関東南部を中心に気温が25度を下回らない熱帯夜が予想されているところもあります。
夜の時間帯も熱中症の危険性があるため、我慢せずに冷房を適切に使用する、寝る際は枕元に常温の水を置いてこまめに水分を補給するなど対策を心がけてください。
また、13日の日中の最高気温は前橋市と水戸市で34度、さいたま市で33度、東京の都心と横浜市、宇都宮市で32度、千葉市で31度などと12日に比べいくぶん低くなるものの厳しい暑さが続く見込みです。
関東甲信では来週18日にかけて引き続き高気圧に覆われて晴れるため、最高気温が35度以上の猛暑日となる日が多くなる見込みで、引き続き熱中症の対策が必要です。
【あすにかけ非常に激しい雨おそれ】
一方、日中の気温の上昇や上空の寒気の影響で関東甲信では大気の状態が非常に不安定になっていて、午後5時の時点では茨城県を中心に雷雨となっています。
大気の不安定な状態は13日にかけて続く見込みで、関東北部を中心に雷を伴って1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は低い土地の浸水や川の急な増水、土砂災害、それに落雷、竜巻などの激しい突風、「ひょう」にも十分注意するよう呼びかけています。
急に冷たい風が吹くなど発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保するようにしてください。