ビッグデータ活用で通学路の安全対策へ 横浜

横浜市は交通事故の情報や道路の速度分析などのビッグデータを活用して、事故や違反などが多く発生する場所を特定し、通学路の安全対策に生かしていく方針です。

横浜市は、交通事故のデータと通学路を重ねた地図を作り市民に公開するなど、通学路の安全対策に取り組んでいます。
市は今後、ETCを使って集められた車の速度などのビッグデータを、通学路の地図や過去に交通事故が発生した場所と重ねて、事故のリスクが高い場所を見つけ、さらに効果的な対策を行う方針を決めました。
危険な場所には、「ハンプ」と呼ばれる段差を整備して車の減速を促したり、「対向注意」と標示したりするなど、集中的に対策を講じて通学路の安全を守りたいとしています。
市は、4つの地域で試験的な取り組みを始めるため、今後、住民に説明したり警察などと調整したりした上で、具体的な工事に着手するとしています。
横浜市の山中市長は「データを活用することで、潜在的な危険箇所が見える化され、事故が起きる前の対策が可能になる。子どもの事故死ゼロに向けて取り組みを進めたい」と話しています。