「端末1人1台配備」県内の特別支援学校未実施 国が県に要請

国の構想に基づき、全国のほぼすべての小中学生に1人1台タブレットなどの端末が配備される中、神奈川県の特別支援学校だけが個別に配っていなかったことが分かり29日、文部科学省の担当者が県の教育長を訪ねて対応を求めました。
県は、年度内には特別支援学校を含めたすべての小中学生に1人1台、専用端末を配備するとしています。

国の構想では、全国の小中学生に1人1台、タブレットなどの端末を配備するとしていますが、文部科学省によりますと、神奈川県の特別支援学校と長野県軽井沢町だけで、まだ配備が終わっていないということです。
このため、文部科学省の審議官が29日神奈川県庁を訪れ、花田忠雄教育長に対応を求めました。
神奈川県教育委員会によりますと、県立の特別支援学校では小中学部の人数を上回る端末が配備されていますが、国の補助の対象外となっている高等部と端末を共有しているため、個人の専用端末にはなっていないということです。
県は、必要な場合は生徒に貸し出しも行っていて、学習活動に支障はないとしていますが、要請を受けて、年度内にはすべての小中学部に1人1台専用端末を配備するとしています。
花田教育長は「高等部の学習に活用するため、よかれと思って共用で運用してきたが、文部科学省から違うと指摘を受け必要性も理解した。高等部も含め学習に影響がないよう対応したい」と話しています。