横須賀市長が不適切発言で謝罪 撤回も含めて検討

神奈川県横須賀市の上地克明市長は今月8日の市議会で「女性のDNAの中に常に虐げられた歴史がある」などと発言したことについて、21日、会見を開き、不適切だったとして謝罪し、撤回も含めて検討する考えを明らかにしました。

横須賀市の上地市長は、今月8日に開かれた市議会の本会議で今後のまち作りについて質問を受けた際「歴史の中で女性が虐げられた歴史がものすごくある。女性のDNA、ミトコンドリアの中に常に虐げられた歴史があって、その怨念、無念さが今の社会を構成していると思う」などと答弁しました。
また、部長会議に女性がほとんどいないという指摘に対し、自身の家庭では妻がすべての決定権を持っているとしたうえで「女性の数をある程度にしなければいけない意味がよく分からない」などと述べました。
こうした発言について、差別的だなどと抗議する市民たちが、謝罪や撤回などを求めて1300人余りの署名を集め、21日、市に提出しました。
これを受けて上地市長は会見を開き「多くの女性が長期にわたり差別的な扱いを受けてきたことに触れながら、何としても解決していかなければならないという思いを伝えたかった。差別的な意識や女性蔑視などの意図は一切ない」と釈明しました。
そのうえで「私の配慮を欠いた表現で不快な思いをされた方がいたことについて率直におわび申し上げたい」と謝罪し、今後、撤回も含め検討する考えを明らかにしました。