釜石の語り部高校生招き防災を考える催し 神奈川 鎌倉

東日本大震災で津波の被害を受けた岩手県釜石市で語り部として活動している高校生を招き、地域の防災を考える催しが神奈川県鎌倉市で開かれました。

この催しは地域で防災活動を行っている学生団体が、17日、鎌倉市で開き、住民など30人余りが参加しました。
まず、釜石市の高校生の大瀧沙來さんが東日本大震災の被害や地域で続けている語り部の活動について紹介しました。
当時5歳だったという大瀧さんは地震や津波の記憶は無いということですが、友人などから話を聞いて活動をしているということです。
大瀧さんは「あの時助かったからこそ今生きて会える人がいるというのは大事なことだと思います。防災には堅苦しいイメージがありますが、『防災食を食べてみよう』とか気軽に踏み出す人が増えてくれればという気持ちでやっています」と話していました。
このあと、参加者はグループに分かれ、自分や地域で取り組みたいことなどについて意見交換していました。
参加した40代の女性は、「日常生活では忘れがちな防災について考えるいい機会となりました」と話していました。
また、中学2年の女の子は「津波の避難ルートを改めて考えておきたいです」と話していました。
主催した学生団体「玄海」の代表で高校生の橋本玄さんは「被災地から生の声を届けることで『今のこの街は被災前なんだ』と実感してもらい、防災につなげてもらいたいです」と話していました。