横浜市 不適切保育専用の相談窓口 来月から設置の方針決定
横浜市は、市内の保育施設で不適切保育が疑われる行為があった際、保護者や保育関係者からの相談に迅速に対応する専用の相談窓口を来月から設置する方針を決めました。
横浜市内の認定こども園ではおととし、当時勤務していた保育士が、園児のあごを、指でつかむなどの不適切な保育をしたとして市が先月、園に対して改善を求める行政指導を行っています。
横浜市は、おととし12月の時点で、この施設での不適切保育の様子が映った動画を確認していましたが、その内容について部局内で十分情報が共有されず、改善を求める行政指導が行われたのは1年以上たってからでした。
この問題を受けて、横浜市は、市内の保育施設で不適切保育が疑われる行為があった際、保護者や保育関係者からの相談に迅速に対応するための専用の相談窓口を来月1日から設置する方針を決めました。
市によりますと、外部の専門相談員が保護者などからの相談や通報を受け付け、子どもの権利に詳しい弁護士が相談内容を整理したり、行政による調査などに対し助言を行うということです。
また、相談や通報を受けたあとの情報共有のあり方や、対応を決定するまでの手順についてもマニュアルを作って迅速な対応につなげたいとしています。