中学生がVRを使い 認知症の人への理解深める 藤沢

認知症の人たちへの理解を深めるため、VR=バーチャルリアリティーで、こうした人たちの視界や経験を疑似体験する授業が、神奈川県藤沢市の中学校で開かれました。

この授業は、認知症の人たちへの理解を深めてもらおうと藤沢市の市民団体が大清水中学校で行い、3年生80人余りが参加しました。
はじめに、講師が症状などを説明したあと、生徒たちに「困っている人に声かけができる地域を作っていくことが大切だ」と語りかけました。
このあと、生徒たちはVRのゴーグルを使って、認知症の人たちがバスに乗車した際に目的地が分からなくなったり、運賃を払う際に小銭を数えられなくなったりする状況や、視界がゆらゆらとゆがんでしまう症状などを疑似体験しました。
男子生徒は「家族に認知症の人はいませんが、認知症について詳しく知ることができてよかったです」と話していました。
主催した藤沢地区郷土づくり推進会議の石井昇さんは「認知症の方たちを手助けできる人になってほしいと開きました。この授業が、生徒たちの自信につながってほしいと思います」と話していました。