子どものための安全装置 行事用バスなど横浜市が費用補助へ
子どもがバスの車内に取り残されるのを防ぐ安全装置について、横浜市は国の補助の対象になる保育所などの送迎バスのほかに、行事の際に子どもが乗るバスなどにも市独自に費用を補助する方針を決めました。
静岡県で去年9月、3歳の女の子が通園バスの車内に取り残されて死亡した事件を受けて、国はことし4月から全国の幼稚園や保育所などの送迎バスに安全装置の設置を義務づけ、設置費用を補助することにしています。
こうした中、横浜市は、国の補助の対象にはなっていないものの子どもを乗せるほかのバスについても、今後、安全装置を設置する費用を補助する方針を決めました。
対象になるのは保育所などが行事の際に利用するバスや、障害のある子どもが生活する支援施設のバス、それに児童養護施設のバスなど合わせておよそ100台です。
このほか市は、子どもの安全対策として、今後ICT=情報通信技術などを活用した子どもの見守りサービスを保育所などに導入することを目指していて、1施設当たり20万円を上限に新たに補助する方針です。
市は、こうした対策を盛り込んだ議案を現在開かれている市議会に提出することにしています。